更新日:2025/4/2
2024年4月発売の「G-5600BG-1JR」を取り上げます。
・製造過程で出てくる廃棄樹脂をリサイクルした樹脂を使用
このモデルの大きな特徴は、外装素材にG-SHOCKの製造過程で出てくる破棄樹脂を、粉砕加工後に練り込んだ特別な樹脂を使用している点です。
いままでは、持続可能な社会実現というテーマで、バイオマスプラスチックを外装素材に使ったG-SHOCKはありましたが、G-SHOCKの製造過程で出てくる破棄素材を再利用して作られたG-SHOCKはこのモデルが初めてとなります。
G-SHOCKでも人気カラー、イエローとレッドの樹脂素材をブラックのベース素材に練り込んだということであり、ご覧の通り所々にイエローとレッドが確認できます。
パッケージ等についても再生した素材で作られており、巾着もついています。
・ムーブメント
ムーブメントはタフソーラー付き電池式クォーツです。月差は公表値で±15秒ですが、私の経験からすると±8秒程度の個体が多く、15秒の月差個体は経験したことがありません。
電池寿命はタフソーラー付きということで、太陽光などの光で動力源供給ができますが、二次電池の寿命を考えると8〜10年程度だと思われます。
このレベルのムーブメントの精度であれば、日常生活には問題ない範囲です。
・機能
アラーム、タイマー、ストップウォッチ、フルオートカレンダーなど基本的な時計機能は付いています。
ワールドタイムもついていますので、海外旅行にも対応できます。
バックライトは白色LEDです。
「G-5600」自体は2002年9月に誕生しており、なんと20年以上も前のモデルですが、昨年末にバックライトを白色LEDにリニューアルしており、今回の「G-5600BG-1JR」は白色LEDのバックライトとなっています。
・スカイブルーの文字が新鮮
購入時の記事でも触れていますが、スカイブルーの文字とスタンダードなホワイト文字がバランスよく使われていることと、普通液晶とのコンビが新鮮さを感じさせます。特に、液晶を囲む枠がスカイブルーとなっているので、一癖ある感じが出ています。
そしてG-SHOCKの重要なエンブレムである「ショックレジスト」もブルーとホワイトで作られており、とてもかっこいいです。
パッと見は普通のG-SHOCKのようですが、この文字盤の新鮮さは見事です。
・マーブル外装の「ビンテージ感」
このモデルは「サステナブルなG-SHOCK」という、いかにも現在進行形なテーマを掲げており、メーカーとしてもそのベクトルを実現できる技術やら、ノウハウや意味合いを深く考えて作り出されている渾身のG-SHOCKであることは間違いないのですが、いざ腕につけてみると、全く別の方向性で単なるG-SHOCKとして感じ取ることができました。
それは「ビンテージ感」です。
イエローやレッドカラーの樹脂が練り込まれていることで、まるで「親戚の家のガレージで埃を被っていた状態で発見した、死んでしまった叔父さんが愛用していたG-SHOCK」のような何とも懐かしく愛らしい「ビンテージ感」が溢れているのです。
バンドに至るまでマーブル柄が入り込んでいるので、世界観が作り込まれています。
生産国はタイです。
・ケースとバンドへのマーブル柄の”つなぎ”が秀逸
この柄は一点一点異なっており、細かく計算されているものではないとのことですが、手にした個体に関しては、ケースとバンドへのマーブル柄の”つなぎ”が、とても滑らかです。
生産時に、このあたりの滑らかさを重視しているのはどうかは不明ですが、この滑らかさが奇遇なものであれば当たり個体ということなのかもしれません。
・ウレタンの柔らかさには癖がある
バイオマスプラスチックを使ったバンドが、従来のバンドよりも柔らかくなったということでG-SHOCKファンの間では好き嫌いが出ましたが、今回の「G-5600BG-1JR」のバンドはバイオマスプラスチックのバンドよりもさらに柔らかくなっています。
その点は、ある意味注意ポイントであり癖があると考えていいでしょう。
個人的には、柔らかい方が肌馴染みは良いので歓迎ですが、好みの問題なので違和感しか覚えない人がいる可能性は否めません。
【左:バイオマスプラスチック素材のバンドの「DW-5040PG-1JR」 右:「G-5600BG-1JR」】
・理念だけではなく個性光るG-SHOCK
今回は「G-5600BG-1JR」を見てきました。
時計メーカーは数年前から廃材やごみなどを再生しバンドや文字盤に使い、エコや自然を重視した姿勢を打ち出すモデルを出してきていますが、G-SHOCKにおいて本モデルの登場により、そんな時計界隈の流れや現実世界の流れを鑑みています。
ただし、この「G-5600BG-1JR」は、そのような高尚な理論や流行の一端というストーリーやテーマだけではなく、一つのG-SHOCK単体としても溢れるビンテージ感や、唯一無二のマーブル柄が強い魅力があり、愛らしいというか可愛いというか、懐かしさやG-SHOCKブランドの今までの歴史すらも宿しているかのような、ある種の異端なモデルですが非常に面白いG-SHOCKです。
完全限定モデルです。
個人的にはG-SHOCKファンで、尚且つ初代G-SHOCKやスクエアスタイルに深い愛情を持っているコアなファンであればあるほど、この「G-5600BG-1JR」の奥深さや面白さが感じ取れるのではないでしょうか。
【G-5600BG-1JR】19,800円
※リンク先発売前や完売などでアクセス不可の場合あり
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